古民家とは、古い日本の伝統的な建築工法で建てられた建物というだけで、特に具体的な定義というものは実はありません。
古民家は全体を再生して建て直されることもあり、古民家を解体したり、昔の木材を使用して建てられた古民家風のものや構造をしたものも古民家と呼ぶ場合もあるようです。
古民家には、農村民家・町民民家・武家民家・庄屋屋敷などいろいろなタイプがありますが、それぞれの生活習慣を感じられる味わい深いいい住宅が全国でまだまだたくさん残っています。長い歴史を経た古民家には太い梁や大黒柱などは黒光りしていて重厚で風格ある古材が沢山残っており、価値の高い文化財だと思います。
木立の梢をわたる緑の風、小鳥のさえずり、名も知らぬ小さな草花。
豊かな自然の中でゆったりと時は流れる、喧噪と言う言葉さえも忘れさせてくれる自然のやすらぎ失われたココロと自然がここにはある。
伝統的な日本の古来の構法で建てられた古民家は、柱や梁などの木材、茅葺などの屋根、土壁や漆喰など、日本独自の風土や生活に根付いた自然素材でできています。そこには、様々な先人たちの知恵が生かされており、地産地消やエネルギー面から見ても、非常に優れた住宅といえるでしょう。
また、趣のある古材や風格のある外観、自然環境と調和した街並みなど、日本の伝統的な美しさという点も、古民家の大きな魅力です。